ドラマCD「憂鬱な朝2」アフレココメント第二弾
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久世暁人役:羽多野渉様(以下、羽多野)
桂木智之役:平川大輔様(以下、平川)
石崎総一郎役:前野智昭様(以下、前野)
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■キャラクターについて、前回との違いはありますか?
羽多野:変わらずにまっすぐだけど、それは、『諸刃の剣』だと思いました。時に危うくなってしまうというか、感情に左右されて自分を見失ってしまうところが今回もありましたね。そういう意味では、まっすぐさが立派な剣になったとしても、その剣の切れ味が良すぎるために、危ういものになっているなと思います。
平川:暁人は、本当に年齢を重ねていくごとに、印象が変わっていきます。桂木の視点ではなく、僕の視点で見ると、最初は旦那様と呼ばれるのを嫌っていたのに、いつの間にか『旦那様』になっていった印象が強いです。
まっすぐなだけではなく、久世家を自分の中で動かしていける、旦那様になったなと思います。
―――それは暁人の成長だと思いますか?
平川:……成長というのかは、わからないですね。それにより、壊れていく部分もありますから。
逞しくなったところもあり、脆くなったところもあり……。でも、パッと見はすごく旦那様になった。
それがこの時代の旦那様になる必要必須条件なのかもしれないですが、少し、悲しくなりますね。
――石崎から見て、暁人の行動の変化はどう思いますか?
前野:交友関係を広げていることは嬉しいとは思います。僕の場合、やきもち妬いちゃうかもしれないので、微妙なところなんですけど(苦笑)。 「おまえ、変わったな」という台詞があるように、石崎の視点からみても、複雑な部分もあるとは思います。彼自身がおせっかいですからね、相変わらず。今回も世話を焼いてましたし……彼は目立たないですけど、意外とキーパーソンじゃないかと僕は思っています。 それと、この作品の中で、「友達にするなら誰だ?」というランキングがあったら、きっと石崎がトップになると思います。
一同:笑。
前野:そういう温かく見守る立場で、演じ続けられたら嬉しいです。
■オススメのシーンや、印象的なシーンを教えてください。
羽多野:1巻を聴いてくださった方が、疑問に思った部分が、少しずつ明らかになっていくのがこの第2巻かなと思います。登場人物たちが、事実をどう受け入れていくかを、ぜひ聴いていただきたいです。人間の根本には、愛と憎しみというものがあると思うんですけど、この憂鬱な朝にはそれがギュッと詰まっています。ぜひ暁人と桂木の関係だけではなく、サブキャラクターの台詞にも注目して頂きたいと思います。僕の大好きな『田村』も出てきますから!
――田村がお気に入りなんですか?
羽多野:はい! 田村との会話が一番和んで好きなんです。とにかく、登場する全てのキャラクターを愛していただけたら嬉しいなと思います。
平川:今回、歯車が回りだしたなという感覚がすごくあります。桂木に関しては、出自も明かされます。クライマックスに向かって大きく動きだしたところだと思うので、ゆっくり聴いて頂き、それぞれのキャラクターたちがどういう風に、感情が変化しているかなどを気にして頂きたいですね。時間の流れとともに、誰と誰の気持ちが近づいて、離れて、利権を求めて一緒にいてなど……そういう部分に注目すると、面白い楽しみ方をして頂けるのではないかと思います。
前野:もちろん石崎の出演シーンを聞いて欲しいですが、今回お話全体が本当に大きく動き出した回で、台詞や表現のひとつひとつに伏線が隠されていたので、お話全体を楽しんで頂くのが一番じゃないかなと思います。そして、羽多野さんと平川さんの長い台詞を見つけたら、ぜひ皆さんも言ってみてください!(笑)。いかに難しいかがわかると思います。僕は、シナリオを確認しながら、小説を読んでるような気分になりましたからね。
一同:笑。
■皆さんの執着していて、譲れないものがあれば教えてください。
羽多野:睡眠です! 睡眠だけは、譲れません。夜は11時には布団に入りたいです。
前野:早いですね。
平川:不可能でしょ?
一同:笑。
羽多野:心がけてはいます。睡眠を削ると次の日頭痛になり仕事に支障が出てしまうので、しっかりとるようにしています!睡眠は生活の中で特に譲れないですね。寝る前には、必ず清涼飲料水を飲みます。
平川:僕は……、ないですね(笑)。
前野:なんでも、譲っちゃいますか?
平川:たいがい譲れますね。たしかに睡眠は多く取るに越したことはないですが、結果的にそれが出来ないことも多いので。こっちを諦めて寝るか?というと、寝ることを譲ってこっちをやります、となることもあり……。次の日に、睡眠不足でつらいときもあります(苦笑)。
そんな感じで、わりと何でも譲れます。……意外とポリシーのない人間です。
羽多野:いやいや、それがポリシーですよ。
前野:柔軟な対応ができるんですね!
羽多野:聖人ですよ。
前野:僕は…、お仕事のリハーサルです。
羽多野:いい子ちゃん!(笑)。
一同:(笑)。
前野:いや、本当に、前日に納得するまで練習しておかないと不安なんです。当日の朝起きてチェックをされる方もいらっしゃいますが、僕は、前日までにチェックを終えないと不安で眠れないんです。やることを終えてからでないと、お酒も飲めないですし、睡眠もとれないので、朝のチェックが出来る方は、逆に凄いなぁと思いますね。
羽多野:ほとんどチェックを入れてない方でも、本番一発がすごい集中力で、呼吸がピタっと合う方がいるんですよね。そういう方は本当に尊敬します。
前野:すごいですよね。それで、サラッと演じられてしまうことに驚きます。
羽多野:言葉にすると、伝わりにくいかもしれないのですが、すごい集中力で現場に挑んでいるってことです。チェック方法も様々ありますからね。
前野:そうですね。
羽多野:僕も前野くんも、シナリオにいっぱい書き込んであるんですよ。長ゼリフの部分とか、書き込みすぎていて、僕以外は読めないと思います(苦笑)
平川:僕の台本も他の人読めないと思う。
一同:この3人は、みんな予習タイプなんですね。(笑)。
――ありがとうございました!