DramaCD FLESH&BLOOD10巻アフレココメント
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海斗役:福山 潤様 (以下、福山)
ビセンテ役:大川 透様 (以下、大川)
ラウル役:近藤 隆様 (以下、近藤)
ジェフリー役:諏訪部順一様 (以下、諏訪部)
ナイジェル役:小西克幸様 (以下、小西)
キット役:三木眞一郎様 (以下、三木)
和哉役:岸尾だいすけ様 (以下、岸尾)
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Q、収録のご感想をお願いします。
福山:シリーズも第4期になりまして、思い返せばもう10巻目、あんなに気丈だった海斗も、いつの間にか守られることに慣れ…今度は引き裂かれましたから(笑)。今回は、過去最高に海斗はしゃべっていないのに、過去最高にひどい目にあいました(笑)。女王陛下のときからそうなんですが、このところ、裁判にかけられ歌を歌わされ芝居はやらされるわで、艱難辛苦乗り越えてきたのに、ここにきて海を渡ったあとに、男として一番嫌なことされたんじゃないかな(笑)。これまで色々な不運があり、海斗はビセンテをずっと嫌って憎んでいたのですが、今回は自分ではどうすることも出来ない状況に置かれ、ビセンテに心を開かざるを得ないということは海斗にも分かっているんでしょうね。その中で、自分を守ってくれる彼のプラスの部分がよすがになってしまい、結果的にどんどん心を開いていっているのではないかなと思っています。僕は個人的にはビセンテのほうが好きです(笑)。ナンパヤロウはあまり好きではないので(笑)。ジェフリーにとってはすごくショックなことかもしれないのですけれど…(笑)。
大川:前回からなんですが、ここまで来てやっとビセンテの時代が来たなあと。私的には非常にありがたく思っています。その分しゃべる分量は増えているのですが。モノローグもいっぱいしゃべってね(笑)。話の中心に自分がいることがとても楽しい。もしかしたら今回は海斗よりも出番が多いんじゃないかな?やったぜスペイン編(笑)!という感じでおります。個人的には海斗が一生懸命ビセンテを頼ってきてくれることがとても嬉しい反面、本当に大変なときには「ジェフリー、ジェフリー!」って言ってる(笑)。あれってビセンテ的にはすごく悲しいなあと(笑)。ビセンテの気持ちの方は海斗にどんどんどんどんはまり込み、心が傾いてきているので、今後彼の気持ちがどのように流れていくのか楽しみにしています。
近藤:ラウルはまだまだこれから、といった展開で、二人をまるでもてあそぶかのように手助けしていくという(笑)。悪い奴、悪い奴と皆にいわれながら、たたけばいくらでもほこりが出てきそうで、ホコリだらけで自分がいなくなっちゃいそうな、それほどホコリにまみれているんですけれども、その彼がこの後どのように暗躍して行くのか、ラウルを演じる上では楽しみでもありますし、それで運命がどのように変わってゆくのかというのも今後の見所になってくると思いますので、そういう意味では図らずも重要なポジションにいるなと思っています。ラウルは今回は本性をちょいちょい垣間見せていますね。一応予備知識としてラウルの行動・性格はいただいているのですが、最初から悪さが見えている中でも、悪さを隠していくように演じております(笑)。胡散臭い奴だよね。自分で演じておきながら胡散臭いので、今後は胡散臭さをも通り越してゆくのではないかと思います(笑)
諏訪部:今回は引き続きスペインが舞台となっていますので、われわれイングランドチームの出番は控えめになっていましたが、久しぶりに演じたジェフリーはやはりイイ男で。とても楽しかったです。
三木:キットはちょいちょいしかでてこないので、あまり参加している感がないのですが(笑)今回はみんなで揃って収録でき、3人での会話の掛け合いが楽しかったです。
岸尾:最初のシーンで少し出てきていなくなるというのが定番になりつつある…。海斗の夢でちょこちょこ出てくるんですが、人間寝ると必ず夢を見るらしいので、海斗も毎晩寝てると思うので、毎晩描写されて、もっと和哉のことを気にしまくればいいと思います。そう思うくらい出番は少ないけれど、その分物語のアクセントになったり、聴いている方が現実世界はどうなってるのか気になるように頑張りました。
Q、ファンの皆さんにメッセージをお願い致します。
大川:第三期終了のころに、第四期がもし出るとしたらビセンテが中心になると聞いて、ずっと待っておりました(笑)。四期がついに始まると聴いたときには嬉しくて嬉しくて、やっと俺の時代だ、見てろと(笑)。このシリーズ第四期3作は、本当に私の魅力爆発です(笑)。
近藤:ラウル的にはその尻馬にのっかって大満足(笑)、というところなんですけれども、一番おいしい役どころを楽しく演じさせていただいていて、ラウルの視点から、キャラたちがどのような運命をたどるのか、興味があります。そして、気になるのは、海斗の魅力です。どうしてビセンテがそんなに海斗に惹かれていくんだろうと。急に距離が縮まっていったので、そこまでひきつける海斗って本当はどんな男なんだろうと。とても想像力をかきたてられるので、そんな海斗の魅力が今後浮き彫りにされてゆくのではないかと楽しみです。
諏訪部:本当に長く続いているシリーズとなっております。常連の方も、初めての方も、同様に楽しんでもらえる1枚に毎回なっておりますので、より多くの人に聴いてもらいたいと願わずにはいられません。今後ともよろしくお願いいたします。
小西:ここまで長いこと続けられるCDドラマのシリーズもないので、皆さんが作品を大好きで応援してくれているお陰だと思います。ここまで来たなら、物語が完結するまでやればいいじゃない(笑)と思うので、原作も現在17巻まで刊行中ということで、今後ともぜひぜひ皆さん応援してください。ギネスを目指しましょう!
三木:ここまで続いてリリースできるのは、CDとしてのクオリティが評価されているからだと思います。この記事を見て「こんなのあったんだ」と思われた方は、これを機に是非お手に取ってみてください。そしてずっと聴いてくださってる方にも、今までどおりのクオリティのものをお届けできると思いますので、第4期はもちろん、今までのシリーズもぜひもう一度お耳にしていただければ嬉しいです。
岸尾:たまに出るので、忘れられてはいないと思うのですが…忘れないでください!和哉は細かい表現をしているので、伝わり辛いかもしれませんが、物語すべてを楽しんでもらえるように頑張っているので、これからも楽しんでください。
Q、長いシリーズとなりますが、キャラクターを演じている部分で心がけている部分は?
大川:一番最初のときはビセンテは海斗からすると完全に敵側の人間で、国王の命令で海斗を連れ去るわけなので、非常に冷徹で冷静で、というところを一番に、いつもクールな態度だったのですが、だんだん心情的に海斗に惹かれるにつれ、ビセンテの人間らしい柔らかい部分が出てきた。堅苦しい人間であるということは変わらないのですが、その中に持っている人間的な柔らかさを少しずつ加味してきています。この二つの表情をうまくバランスをとれた状態で演じなければならないので、そのあたりをこれからも創意工夫しながら演じていきたいと思います。
近藤:ラウルは疑惑と策謀の中心にいるというか、それを具現化したような存在なので、今後物語が進行していって彼の本性が暴かれたときに何が残っているのかというのが一番気になりますね。その時に残っているのが彼の本質なのか、それが物語としてどう関わっていくのか、彼の行く末を見つめていくのが演者として楽しみです。悪役を演じる上では、楽しいです。自分で演じていて「悪い奴だなー」と思うのはすごく久しぶりなので、とっても楽しいです♪
諏訪部:ジェフリー的には、思ったとおりに事態が進まない焦れた状況が続いているので、同様のストレスを自分も擬似的に感じながら演じています。早いところスッキリしたいです(笑)。
小西:これだけ長く続いている作品なので、キャラクターが勝手に動いてくれるので、演じている側としては大きな変化や気にしていることはあまりないかな、とは思うのですが、ナイジェル的には前回自分のせいでカイトが連れ去られてしまったので、その葛藤がまだあるだろうし、早く奪還したいという思いはあるのではないかと思います。演じている側としても早く抜けだしたいですね(笑)。
三木:特にありません。台本に書かれている流れの通りです。