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沢田恵一役:鈴木達央様(以下、鈴木)
花菱美三郎役:鳥海浩輔様(以下、鳥海)
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―――酔っぱらったみいくんが恵ちゃんのお腹を触って癒されるように、お二人が今癒されるものは?
鳥海:癒しってなんだ…?
鈴木:難しいですよね、癒し…。
鳥海:何かにすがって生きてないんですよ。たぶん(笑)。だからこそのオンオフだと思うんですけど、仕事モードじゃない何も考えてない時間ですかね。家でも作業があるので、夜中に作業も終わった後の静かな時間。何も考えない、何もしない。物音もしない、外の音も聞こえないような時間。一杯呑んで寝るか、みたいな。
鈴木:あれいいですよね。パソコンで言うとビジーモードみたいになっている。
鳥海:無に近い感じ(笑)。
鈴木:昔より「食」が好きになりました。グルメになりました。台本チェックをしていると集中力が必要ですごく疲れて、甘いもの食べたくなるんですよね。前だったらショートケーキでOKだったのが、あそこのショートケーキが食べたい!とか、お酒もこれが呑みたい!と。前より面倒くさくなっているなーと。
鳥海:大人になったんだ(笑)
鈴木:自分でも驚くくらい、こんなんだったっけ?と(笑)
鳥海:夜中だともう選べるほどお店もないんだけどね(笑)
鈴木:それを見越して帰りに買っていくくらい(笑)本当にそういうことが増えました。でもその時間が楽しいんです。
鳥海:食事気にし出したのは、もう完全に年齢です(笑)
―――美夜子さんの印象は?
鳥海:実子からするとちょっとキツイでしょうね。隣の家からだと若いキレイなお母さんなのかもしれない、というか女の人か。
鈴木:恵ちゃんからすると女性なんですよね。
鳥海:お母さんが「母」というより「女性」というのは、小さいうちはいいかもですが、年頃になった時に女でいる時間が見えちゃうのは、本当は亡くなったお父さんのことを愛しているとしても、他の男に取られちゃうかもという不安もあるし、男はなんだかんだマザコンだと思うので、キツイと思います。
鈴木:隣の芝で見ている分にはすごくいいんですよね。キレイなお母さんでいいなーと。
鳥海:いい母親だったのか、というとわからない。
鈴木:いい母親の定義は難しいですよね。
鳥海:あくまでも「みいくんからしたら」だからね。本当は色々してもらっていたはずなので。
―――作品を待ってくれているファンの方へのメッセージをお願いします。
鳥海:3年振りに、こうして2作連続で皆さまの元に届けることができます。我々も収録楽しくさせて頂きました。原作を読んでいる方だけでなく、読んでいない方にもCDを聴いて頂いて、原作も楽しんで頂ければと思います。4、5、番外篇とまだ原作続きもありますから!皆さまのお力で、もうちょっと短いスパンで(笑)新作を出せたら嬉しいなと思います。まずはこの2作品を楽しんで頂ければと思います。
鈴木:本当にお待ち頂きありがとうございます。そしてお手に取って頂きたい気持ちでいっぱいです。個人的には音声ドラマとして「いとしの猫っ毛」がどんどん深みを増していると思います。大事に作っているので、年数をあけたからこその熟成度も楽しんでいただけるのではないかと思います。一声一声丹精込めさせて頂きましたので、ぜひ両方とも聴いて楽しんで頂けると嬉しいです。この先の、4、5、番外篇も演じられたらいいなーと思いますので、買ったものの収録が終わるまでは読むまいとしていた続きを読みたいと思います。読むとすぐにやりたいな、となってしまうのが役者の性なので、また皆さんといつお会いするにしても、いつでも自分が恵ちゃんに飛び込んでいける準備を今からしていけたらと思いますので、その時には手に取って頂けたら嬉しいなと思います。まずは小樽篇、そして3巻、楽しみに聴いて頂けましたら幸いです。
ありがとうございました!